ども、カロージです。
先日、参加させて頂いたイベントで、
現行稼働中のサーバーを停止せずアリババクラウドへの
動的マイグレーションを実施した事例が紹介されていたので共有させて頂きます。
とあるゲーム会社さんが運用を停止せず、アリババクラウドのプロダクト「DTS」(※1)や「SMC」(※2)といった移行ツールを使用して
他クラウドからアリババクラウドへ移行した事例が紹介されています。
※1. DTS(Data Transmission Service)
https://www.alibabacloud.com/ja/product/data-transmission-service
※2. SMC(Server Migration Center)
https://www.alibabacloud.com/help/ja/doc-detail/121581.htm
DTS(Data Transmission Service)
概要(via. https://www.alibabacloud.com/ja/product/data-transmission-service)
Alibaba Cloud Data Transmission Service (以降、DTS) を使用すると、リレーショナルデータベース、NoSQL、OLAP などのデータベース間でデータを移行できます。
同じ種類のデータベース間だけではなく、異なる種類のデータベース間の移行もできます。
DTS は、データベース間のリアルタイムデータ同期ができます。また、DTS を使用して ApsaraDB for RDS の変更データをサブスクライブできます。
DTS を使用すると、データの移行、リモートのリアルタイムデータバックアップ、リアルタイムデータ統合、キャッシュの更新などを簡単に実行できます。
特徴
ダウンタイムなしでのデータベースの移行
DTS を使用すると、ダウンタイムなしでデータを移行できます。移行中に移行元データベースに対して行われるデータ変更も、継続的に複製されます。
移行中も移行元データベースは稼働し続けることができます。
データベースの移行が完了した後でも、移行先データベースは移行元との同期が保たれるので、都合のよいときにデータベースを切り替えることができます。
SMC(Server Migration Center)
概要
Server Migration Center(SMC)は、AlibabaCloudによって開発されたサーバー移行プラットフォームで、
SMCを使用すると、複数のソースサーバーをAlibabaCloudに移行可能です。
移行元となるサーバーは、オンプレなどのデータセンター内のサーバー、仮想マシン、他クラウドベンダーに展開中のサーバーなど、
多岐に渡り移行が可能です。
特徴
- 増分移行
- サービスを中断することなく、ソースサーバーの増分データをAlibabaCloudに同期できます。
- 複数サーバーの移行
- SMCコンソールで一度に複数の移行タスクを開始できます。
SMCのAPI操作を呼び出して、移行タスクを作成および開始し、移行の進行状況を照会し、一度に複数の移行タスクを管理できます。
- レプリケーションをブロック
- SMCは、ソースディスクのパーティションスキームを取得し、宛先ディスクのパーティションスキームを複製できます。宛先ディスクの各パーティションのサイズを指定できます。
- コンテナレジストリへのデータ移行
- SMCを使用すると、サーバーをコンテナレジストリに移行できます。SMCを使用すると、コンテナ化されたアプリケーションを低コストでコンテナレジストリに移行できます。コンテナ化されたアプリケーションは、自動で管理され、高い俊敏性と低いセキュリティリスクで展開される分散アプリケーションです。アプリケーションのコンテナ化により、リソースの使用率が向上し、コンピューティングコストが削減されます。
- マルチスレッドデータ送信
- SMCクライアントは、マルチスレッドデータ送信をサポートします。この機能により、高帯域幅が利用可能な場合に帯域幅の使用量と伝送効率が向上します。
- タスクプロセスの一元化された監視
- 一度に複数のソースサーバーをAlibabaCloudに移行する場合、SMCでは各ソースサーバーの移行ステータスを監視できます。
色々な用途で使えそうですね。
でわ